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マラソンの成功体験を
2024初夏の風が爽やかな5月半ば、山中伸弥さん(公益財団法人京都大学iPS細胞研究財団・理事長)と新聞の対談でお会いしました。これまでにも何度がお会いしていますが、一段と引き締まった体型にびっくり。すると、「コロナ禍でも月間300㎞走っていましたから」と優しい笑顔。今年4月の長野マラソンは、アップダウンのあるコースに苦しみながらも3時間27分台。これからも2019年に京都マラソンで出した自己ベスト、3時間22分34秒の更新を目指して練習を続けるそうです。何事も極める方なのだと思います。 対談... -
新種目フレームランニング
2024京都市西京極にある「たけびしスタジアム京都」で、5月14日、15日にジャパンパラ陸上競技大会が開催されました。若葉の風に包まれるなか、東京、北京パラリンピックの両大会で活躍した村岡桃佳さんが追い風参考ながら100mで自己ベストに近い走りで優勝し、200mと2冠に。「復帰第一戦で、まずは無事に走れてよよかった。二刀流第2章が始まりました」と村岡さん。 また東京パラリンピック走幅跳びで4位だった兎澤朋美さんが今回、自身の持つアジア記録を更新。好記録に喜んでいるかと思いきや「まだま... -
パリの一歩 前田穂南さん
2024定禅寺通り(仙台市)の新緑の中を、ピンクのユニフォーム姿が花を咲かせるように駆け抜けました。5月8日、仙台国際ハーフマラソンで前田穂南さん(天満屋)が優勝。東京五輪女子マラソンから9ヶ月ぶりのレースでしたが、前田さんは10㎞以降ペースアップし独走体制に。同僚の松下菜摘さんや大東優奈さんを置き去りにしました。 前半には向かい風が強く吹く中で、1時間09分08秒の自己ベストタイの記録は立派。さぞかし喜んでいると思いきや、ゴール後なぜかうかない表情。それは「電光掲示板に11とあり、11分かか... -
国立競技場で夢膨らむ
2024水泳の日本選手権で池江璃花子さんが大活躍。復帰後の自己ベストをどんどん更新しています。「すごく楽しいと思いながら試合に出られたことが嬉しかった」など池江さんのコメントを聞いていると、戦っているのは相手ではなく自分。白血病になる前の自分に近づき、追い越したい。そこにパリ五輪がみえてくるという爽やかさがステキです。 陸上も4月30日から3日間、国立競技場で東京選手権が開催されました。2020東京大会後、初の陸上の大会。東京陸上競技協会理事長の平塚和則さんは「テレビで観た舞台を... -
男女平等のパリ五輪
2024パリ五輪開幕まで100日を切りました。東京五輪が1年延期となったので、あっという間という感じです。パリ大会は、新競技のブレイキンをコンコルド広場で行ったり、ビーチバレーをエッフェル塔の前で行ったりと威厳を保ちながら予算を節約しているのがステキです。 女子マラソンは最終日。これまで大とりは男子マラソンでした。でもパリ大会は、フランス生まれのアリス・ミリアさんを称えているからでしょう。近代オリンピックの父、クーベルタン男爵は女性が五輪を目指すことをよしとしていませんでした。ア... -
神戸まつりでPR
2024ピンクや白のツツジがしっとりと雨に濡れた4月21日、第51回神戸まつりが開催されました。三宮の大通りで行われるサンバや吹奏楽のパレードが大人気のお祭り。雨にも関わらず沿道には沢山の人が並びました。そのパレードの先陣を切ったのは、5月の神戸世界パラ陸上に出場する辻沙絵さんや福永凌太さんなど日本代表選手6名。大会アンバサダーの野口みずきさんも私と一緒に歩きました。「皆さ~ん、一緒に盛り上げましょう、イェー」と、野口さんが明るい声で盛り上げ、リズムに乗って踊る場面も。選手たちはその... -
能登の春
20244月上旬、石川県志賀町と穴水町に伺い、皆さんと一緒にウォーキングを楽しみました。金沢駅から夫の運転するレンタカーで志賀町へ。北へ進むにつれ車窓には青いビニールシートに覆われた屋根が目立ち、道路はデコボコ。被害の大きさを感じました。 志賀町富来地区の避難所で待っていてくれたのは、94歳と92歳のお婆ちゃんをはじめ、約10人の高齢者の方々。「こんな遠くまでよー来てくれました」と、94歳のキクエさんが歩行器を押しながらロビーへ。そして車椅子の92歳のシズコさんは「地震の後、外に出ていま... -
高め合うパラアスリート
2024香川県高松市の屋島レグザムフィールドは、瀬戸内海をイメージしたブルートラックを屋島が見守るようにたたずんでいます。4月上旬、そこで日本パラ陸上競技連盟の合宿が開催されました。来月の神戸2024世界パラ陸上に向けて士気を高めようというもの。私は3日間一緒に過ごしましたが、職人のようなコーチ陣の指導に感動の毎日でした。 短・中距離は高野大樹コーチ。高野さんは山縣亮太さんや寺田明日香さんも指導しています。選手たちの股関節周りや体幹を鍛える動きづくりを入念に行いました。私も一緒に... -
タスキをつなぐユニバーサル駅伝
2024兵庫県尼崎市で3月30日に、ユニバーサルマラソンが開催されました。芝生の広場が気持ちいい、尼崎の森中央緑地には車いすの人や視覚障がい者、小学生や大人たちがいっぱい。桜の蕾も開きそうな勢いでした。「公園の木々は、この場所にあった様々な種を市民が苗木に育てて植えたものです」と尼崎市長の松本眞さんがご挨拶。自然も多様性に溢れています。 大会の皮きりに、アイマスクをした兵庫県知事の齋藤元彦さんを、私がロープを持って伴走。アイマスクをする前の斎藤さん、50m先のコーンの折り返しをみて... -
豊橋市へ貢献する亜由子さん
2024路面電車と並走して走る穂の国豊橋ハーフマラソンに、「鈴木亜由子杯」と冠がつきました。3月24日、およそ3800人が豊橋市陸上競技場に並ぶ姿は圧巻。「大会名に冠をつけて頂き、身が引き締まる思いです」と鈴木亜由子さんが日本郵政グループの赤いジャージ姿で登場すると、大拍手が起こり、豊橋公園の桜が開きそうな勢いでした。 亜由子さん、先日の名古屋ウィメンズマラソンではパリ五輪への残り1枚の切符を獲得することは出来ませんでしたが、自己ベストを更新。フィニッシュ手前で気持ちが勝り、転んで...