「失ったものを数えるな。今ある機能を最大限に活かせ」。パラリンピックの父、グットマン博士の言葉です。事故で脚を失ったり病気で視力を失ったりした選手たちは、この言葉に勇気をもらい競技に打ち込んでいます。これは日常生活にも当てはまりますよね。私も歳と共に走力も視力も落ちていくし、これまであった仕事もなくなるし。でも「そんなことにくよくよしていてはダメ!」と教えてくれるのがパラアスリートなんです。事故や病気を克服することでひと山越えてきた選手たちは、明るさで厳しい練習に立ち向かい、高い競技力を獲得しています。
2024年5月に開催された神戸2024世界パラ陸上競技選手権大会では、期間中に約3万人の子どもたちが競技を観戦してくれました。車いすの選手が猛スピードで走り抜け、全盲の選手がガイドランナーと共に400mを走り、義足の選手が走り幅跳びで大ジャンプする姿を目の当たりにしました。きっと何かを感じてくれたはず。
でも、国内のパラスポーツ大会はまだまだ観客が少ないのが現状です。ぜひ実際に皆さんにもパラスポーツを生で観戦して頂きたいです。事故や病気を克服することでひと山越えてきた選手たちは、明るさで厳しい練習に立ち向かい、高い競技力を獲得しています。そのパフォーマンスに触れて欲しいと思います。私もパラスポーツの応援団の一人として、これからもがんばっていきます!
日本パラ陸上競技連盟会長
日本パラスポーツ協会理事
増田 明美
「パラの選手たちの魅力を伝えたい!」
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