2023年– date –
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雨の中を駆け抜けた鈴木優花さん
マラソンは筋書きのないドラマだと実感。10月15日に開催されたMGC(マラソングランドチャンピオンシップ)、女子でパリ五輪の切符をつかんだのは、鈴木優花さん(24歳)と一山麻緒さん(26歳)でした。優勝候補にあげられていた鈴木亜由子さんと前田穂南さんは中盤で脱略。気温14.6度の激しい雨の中で、体脂肪が少なく低体温症を起こしたことも原因だったと思います。 当日私はNHKで藤川球児さんらと副音声を担当。球児さんの「ここが勝負ですね!」など火の玉ストレートのトークを楽しみました。 レース... -
ダウン症アスリートも躍動
日本のひなた宮崎県の日南市で、10月1日、第3回全国ダウン症アスリート陸上競技記録会が開催されました。北海道や佐賀、広島など全国から集まったダウン症の選手は52人。加えて宮崎マスターズ陸上と地元の小学生たちも参加し、ヤシの木に囲まれた日南総合運動公園は和やかでした。 日南市は夫の故郷。現在の宮崎県南部、飫肥藩の城主伊東家を支えた家臣に夫の木脇の先祖の名前があるそう。日南市陸上競技協会会長の藤井晃治さんが「世が世なら大変なお方」と言われ、木脇は「世が世でないので、今は増田明美... -
花観先生の活躍
みかんが黄色く色づき始める9月末、毎年青梅市近郊で「親子ジョギング教室」を行っています。主催する青梅佐藤財団は、一流の音楽家によるコンサートを行ったり、国際理解を深める講座を実施したりしています。そして地域の子ども達を元気にしようと、2007年から幼児から小学校低学年までの親子ふれあいスポーツ教室を開いているのです。今年は瑞穂町の体育館で約30組の親子と触れ合いました。普段は夫がアシスタントに務めるのですが、太った上に腰を痛めてしまい使い物になりません。そこで新たなアシスタ... -
国内大会の盛り上げ
なでしこジャパンで活躍した岩渕真奈さん(30歳)が引退を発表。その翌日に、澤穂希さんと一緒に子ども達にサッカーを教える姿をニュースで観ました。競技を終えた後はすぐに普及活動!というのが岩渕さんらしくて、心がほっこりします。 2020東京大会の前にNHKの番組で岩渕さんと大野忍さんとお会いした時、なでしこジャパンの結束力の高さを感じました。「2011年のワールドカップで優勝した時はすごく盛り上がりましたが、今はそうでもない」と、自分達が強くならないと注目されないと話していた... -
松山市のニューヒーロー
坊ちゃん列車が走る松山市は、街全体が平坦で高い建物も少なく、車窓からも優しい風景が広がります。正岡子規と夏目漱石が暮らした俳句の街でもあり、至る所に自作の句を入れる俳句ポストがあります。そんな文学の香り高い松山市のニンジニアスタジアムで、9月10日、中国・四国パラ陸上競技大会が開催されました。愛媛県で開催されるのは初めて。 地元出身で今年7月のパリ世界パラ陸上競技選手権の走り幅跳びで4位に入賞した石山大樹さん(23歳、弱視)が出場するとあり、メディアも観客も多かったです。石... -
第16回いすみ健康マラソン~増田明美杯
いすみ健康マラソン~増田明美杯2023年12月2日&3日に開催 -
『調べて、伝えて、近づいて 思いを届けるレッスン』
中公新書ラクレ2022年11月8日発売定価924円(税込) マラソン・駅伝中継での、選手の人柄まで伝わる解説に定評がある増田明美さん。あの「こまかすぎる」名解説はいかにして生まれるのか。相手との信頼関係の築き方、情報収集の極意、選手につけるニックネームに込めた思いまで――その舞台裏を初公開。さらには、20年以上続けている大阪芸術大学での講義や、朝ドラ『ひよっこ』のナレーション、『読売新聞』「人生案内」回答者など、幅広い仕事で培ったコミュニケーション術に迫る。 書誌データ 初版刊行日2022/11/... -
暑い中でのマラソン
ブダペストで開催された世界陸上女子マラソンの日は暑かったですが、北海道マラソンはそれ以上でした。「今年は猛暑日が続いてイカの網にブリが多くかかるんですよ」と北海道文化放送の方から聞いてびっくり。8月27日のレース当日も、スタート時の気温が29.2℃、湿度は78%。選手の中には帽子と、首に冷感マフラーをする人も少なくありませんでした。加えて今年はペースメーカーがつかず、男女共にスローな展開に。 女子の先頭はめまぐるしく変わり、そして何と、35㎞過ぎにトップに立ったのは澤畠朋美さん。埼... -
文部科学大臣顕彰
8月上旬、都内のホテルで「スポーツ功労者文部科学大臣顕彰」の表彰式が行われました。受賞した日本パラ陸上の選手5人と共に(連盟の会長である)私も出席。614の個人と団体が表彰されましたが、その中にビキニフィットネス日本の女王の安井友梨さんの姿が。以前、マツコ・デラックスさんのテレビ番組で「全国のおはぎを戴くのが楽しみ」と話していた安井さん。面白そうな方だったので近づいて、一緒に写真のお願いを。すると優しい表情で応えてくれました。身長が低い私と長身でスマートな安井さんのその... -
二刀流ランナー
メジャーリーガー大谷翔平さんの活躍で「二刀流」という言葉が随分広まりました。実は陸上界にも可愛い二刀流がいるのです。私の授業も受講したことがある大阪芸術大学4年生の北川星瑠さん。大学の駅伝部で活躍しながら芸能活動も行っています。授業はいつも一番前の席で聴き、何事にも意欲的な人です。 そんな北川さん、先日中国成都で開催されたワールドユニバーシティゲームズ(旧ユニバーシアード)女子ハーフマラソンで優勝しました。気温27度、湿度80%という過酷な中で、前半はフランスの選手が独走し、...