2022年2月– date –
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中継にも勧誘目線
2022菜の花が風に優しく揺れた海の中道海浜公園(福岡市東区)で、2月26日、クロスカントリー日本選手権が開催されました。今夏米国オレゴン州で開かれる世界陸上選手権への第一歩。私はRKB毎日放送のスタジオで、映像を観ながら瀬古利彦さんと原晋さん(青山学院大監督)と解説を。「松枝君にがんばってもらいたいね」と瀬古さんが応援していた松枝博輝さん(富士通)がシニアの部で見事優勝しました。 松枝さんは東京五輪5千mに出場しましたが、海外の選手に手も足もでず、五輪後は思い悩んだいたのです。「... -
物議をかもす判定
2022ミュンヘンオリンピック(1972年)で日本男子バレーボールを金メダルに導いた、今は亡き松平康隆監督と会議で何度かご一緒したことがあります。松平さんは「最近は審判にイチャモンをつけ過ぎです。よくないですね」と言われていました。審判を信じることは日本人の美学だと私も感じていたのです。でも北京五輪を観ていたら、天国の松平さんもさすがにイチャモンをつけたくなるのではないでしょうか。 スノーボードの男子ハーフパイプでは、平野歩夢さんの決勝2回目の演技が、異様に低い得点で首をかしげて... -
飛躍する親子鷹
2022梅花の蕾が開いたような喜びを、北京五輪フィギュアスケート男子で銀メダルを獲得した鍵山優真さんに感じました。まだあどけなさが残る18歳。大舞台を楽しむような表情で競技を終えて、採点を待つ「キス&クライ」と呼ばれる場所に、コーチであるお父さんと並んで座りました。マスクで口元が隠れているせいか、二人はそっくり。 点数発表直前、正和さんは優真さんを指差し、両手でキラキラポーズ。いい演技をした息子を讃えたのでしょう。そして高得点が発表されると、喜びを爆発させて抱き合いました。父と息... -
競技場の中の多様性
20222021年の東京パラリンピックは母国開催のお陰で、多くの人にパラ競技を知って貰うきっかけになりました。にわかファンも増えて、日本パラ陸上競技連盟(私が会長を)もその風に乗り2022年神戸世界パラ陸上選手権で一層盛り上げようと思っていたのです。ところがコロナ禍はそう簡単には収束せず、今度はオミクロン株の影響で神戸世界パラ陸上は2024年に延期に。 そこで、日本知的陸上競技連盟理事長の奥松美恵子さんを中心に、今年3月に健常者と様々な障がいのある選手が一緒にレースを行う新たな...
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