2021年– date –
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常にチャレンジ精神
2021スポーツの秋、10月9日に大分市で、中西麻耶さん(東京パラリンピック女子走り幅跳び6位)と私のトークショーが開かれました。会場には密を避けながら約500人のお客様が。始まる前から由布市出身の麻耶さんの元には梨が届いたり胡蝶蘭が届いたり。人気ぶりが伺えます。 先ず、東京パラリンピックはどうだった?と聞くと、「スピードをつけたのに、幅跳びで生かしきれず残念でした」と麻耶さん。昨年から100mのレースにも積極的に参加し、「随分負けてカッコ悪かったけど、13秒台の自己ベストが出せました... -
強まる地域の絆
2021大阪岸和田のだんじり祭は、日本を代表する威勢のいいお祭りです。コロナ禍で、昨年はだんじりの曳行無しでの宮入り(鎮守の神様にお参りする神事)でしたが、今年は悩みながらも話し合いを重ねて、曳行を決めたそうです。その様子を「岸和田だんじり祭2021」という番組が紹介し、私はナレーションを担当。曳行を決断した理由を知ることで、何故だんじり祭が300年以上も愛され受け継がれているのかがよく分かりました。 始まりは1703年、元禄時代。時の岸和田藩主岡部長泰が京都伏見稲荷を城内に勧請... -
地元の魅力再発見
2021東京マラソンが中止を発表しました。市民ランナーの部は2年連続の中止。コロナ禍の影響でこの秋も、福岡マラソン、神戸マラソンなど、全国から人が集まる大規模なイベントが延期や中止に追い込まれています。来年以降は徐々に元の状態に戻ると思いますが、こんな時こそ地元の魅力を再確認して、地元で楽しめることを模索する時だと思うのです。 私は2年前から長崎県時津町の観光ルート開発アドバイザーをしています。時津町は長崎市の北隣で人口は3万人弱。大村湾の南端に面した小さな町ですが、工場や大型商業... -
パラ選手の発掘急務
2021金木犀の甘い香りが漂い始めた秋、リモートでの会議が続いています。というのも、東京パラリンピックを振り返りながら、これからの選手の強化や発掘をどう進めていくかを議論するためです。フランス、パリでの五輪・パラリンピックまであと3年。あっという間です。 「特別支援学校の全国大会を行いたいと思っているんですよ」と元気よく話すのは奥松美恵子さん(日本知的障がい者陸上競技連盟理事長)。教え子の外山愛美さんが東京パラリンピックでは女子400mで7位入賞を果たしました。奥松さんは全国に500校近... -
選手支える理学療法士
2021果物屋さんに葡萄が並びはじめた9月半ば、東京医科歯科大学へ。東京都理学療法士協会主催の公開講座が開かれました。歩行訓練をする平行棒や、様々な器具が並ぶリハビリテーション室で私はパソコンの前に座ってリモートでお話を。理学療法士や市民ランナーの方々が多く聞いてくれました。 東京オリンピック・パラリンピック期間中は理学療法士が約800人、試合会場や練習会場、選手村で怪我への対応や救護、テーピング、スポーツマッサージ等を行いました。東京都理学療法士協会スポーツ局次長の鈴木亨之さんに... -
太陽も祝福する金メダル
2021明るい笑顔でいつもお日さまのように周りを照らす、道下美里さん。東京パラリンピック、陸上の大トリ、マラソンで見事金メダルを獲得しました。道下さんがゴールする直前、曇り空からお日さまが現れて、ふわっと走路に明るい光が。私は解説しながら「みっちゃんはお日さまからも愛されている」と思い、体が震えてしまいました。 ゴール後、サブトラックへ向かう道下さんを追いかけてお祝いを言うと、「増田さーん、ありがとうございます。やっと唐揚げが食べられます」と満面の笑みで。私がよく彼女が唐揚げ好... -
横綱相撲のレースで金
2021佐藤友祈さんの後ろに束ねた青い髪が嬉しそうに揺れているように見えました。8月29日、東京パラリンピック男子1500mで見事優勝した友祈さん。ゴール近くのスタンドで日の丸を掲げていた私たちにガッツポーズで「やりました、ありがとうございました」と笑顔で応えてくれました。私の隣で平松竜司さん(日本パラ陸連強化副委員長)が涙、涙。 レースはまさに横綱相撲でした。スタートするや否やライバルのマーティン選手(米国・リオパラリンピック優勝)にぴったり後ろにつかれ、友祈さんは先頭に立ちました。... -
スター選手次々に誕生
2021ツクツクボウシに虫の音が加わり初秋のステキなオーケストラです。8月24日、東京パラリンピックが開幕。その1週間前の結団式では、車いすテニスの国枝さんが「勇気と覚悟をもって戦うことを誓います。たくさんの子ども達に人間の無限の可能性をみて欲しい」と力強くご挨拶。国枝さんは誰もが認める大スター選手ですが、彼に続くスター選手がパラスポーツにも次々と出てきています。 例えば陸上競技では、中西麻耶さんです。一昨年のドバイ世界陸上競技選手権女子走り幅跳びで金メダルを獲得。東京パラリンピッ... -
人とロボットが協力
20218月中旬、別府市の太陽の家で東京パラリンピックの聖火になる「別府おもいやりの火」採火式が行われました。私はこの採火式にゲストとしてお招きを。幸せを感じたのは、太陽の家の敷地内に立つ中村裕さんの銅像がずっと採火式を見守っていたことです。お医者さまでいらした中村さんは、日本のパラスポーツの発展に努め、日本パラリンピック父と言われています。1964年の東京パラリンピックでは選手団長も務めた方。 採火式では、火のおこし方が画期的でした。中村さんが1975年に大分でフェスピック(現アジアパ... -
本番を楽しむで好結果に
2021東京五輪16日間の熱戦は終わりましたが、地元で報告会が開催されたり、金メダリストの故郷でポストが金色に塗られたり、興奮冷めやらぬままパラリンピックへとバトンが渡りそうです。 ステイホームでテレビやスマホで中継を観ていた人も多いでしょう。金メダルを逃し、応援してくれた人々に詫びる姿に「謝る必要はないよ、がんばった、ありがとう」と声を掛けたくなるのは私だけじゃないと思います。 今回の大会で特に印象に残ったのは、選手の皆さんの「本番を楽しむ」姿勢です。女子走り高跳びで銀メダルに...