2021年8月– date –
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横綱相撲のレースで金
2021佐藤友祈さんの後ろに束ねた青い髪が嬉しそうに揺れているように見えました。8月29日、東京パラリンピック男子1500mで見事優勝した友祈さん。ゴール近くのスタンドで日の丸を掲げていた私たちにガッツポーズで「やりました、ありがとうございました」と笑顔で応えてくれました。私の隣で平松竜司さん(日本パラ陸連強化副委員長)が涙、涙。 レースはまさに横綱相撲でした。スタートするや否やライバルのマーティン選手(米国・リオパラリンピック優勝)にぴったり後ろにつかれ、友祈さんは先頭に立ちました。... -
スター選手次々に誕生
2021ツクツクボウシに虫の音が加わり初秋のステキなオーケストラです。8月24日、東京パラリンピックが開幕。その1週間前の結団式では、車いすテニスの国枝さんが「勇気と覚悟をもって戦うことを誓います。たくさんの子ども達に人間の無限の可能性をみて欲しい」と力強くご挨拶。国枝さんは誰もが認める大スター選手ですが、彼に続くスター選手がパラスポーツにも次々と出てきています。 例えば陸上競技では、中西麻耶さんです。一昨年のドバイ世界陸上競技選手権女子走り幅跳びで金メダルを獲得。東京パラリンピッ... -
人とロボットが協力
20218月中旬、別府市の太陽の家で東京パラリンピックの聖火になる「別府おもいやりの火」採火式が行われました。私はこの採火式にゲストとしてお招きを。幸せを感じたのは、太陽の家の敷地内に立つ中村裕さんの銅像がずっと採火式を見守っていたことです。お医者さまでいらした中村さんは、日本のパラスポーツの発展に努め、日本パラリンピック父と言われています。1964年の東京パラリンピックでは選手団長も務めた方。 採火式では、火のおこし方が画期的でした。中村さんが1975年に大分でフェスピック(現アジアパ... -
本番を楽しむで好結果に
2021東京五輪16日間の熱戦は終わりましたが、地元で報告会が開催されたり、金メダリストの故郷でポストが金色に塗られたり、興奮冷めやらぬままパラリンピックへとバトンが渡りそうです。 ステイホームでテレビやスマホで中継を観ていた人も多いでしょう。金メダルを逃し、応援してくれた人々に詫びる姿に「謝る必要はないよ、がんばった、ありがとう」と声を掛けたくなるのは私だけじゃないと思います。 今回の大会で特に印象に残ったのは、選手の皆さんの「本番を楽しむ」姿勢です。女子走り高跳びで銀メダルに... -
大舞台での笑顔に拍手
20217月30日の夕方、女子5000m予選を解説するために競技場のスタンド席へ。国立競技場の周りでは蝉の大合唱。まるで無観客での競技を励ましているようでした。先に行われた男子3000m障害予選を高岡寿成さん(シドニー五輪1万m7位入賞)と観戦。「楽しみにしていて下さいって(三浦龍司さんを指導する)長門俊介監督が言っていましたよ」と高岡さん。 レースはその言葉通り、19歳の三浦さんが優勝候補のギルマさん(エチオピア)に挑む積極的な走りで、日本記録を更新!「この蒸し暑さの中で、やっぱり若いと暑さ感...
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