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陸上競技普及へ新基軸
東京五輪女子マラソン日本代表の鈴木亜由子さん(日本郵政グループ)。彼女を指導する橋昌彦監督は「私の指導の原点は大南姉妹です!」と話します。大南博美さん(44歳)と敬美さんは双子の姉妹。橋さんの指導のもと、UFJ銀行(現三菱UFJ銀行)時代は2人共にマラソンを2時間23分台で走りました。博美さんはヘルシンキ世界陸上に日本代表として1万mで出場。敬美さんはエドモントンとパリの世界陸上にマラソンで出場しました。
そんな2人から「富山で陸上クラブを立ち上げます」と連絡が。9月20日、オープニングイベントにお招きを受けました。感染予防対策をしっかりしたうえで、陸上競技場には約200人の親子の姿も。大南博美さんが監督を務める実業団チーム、ダイシンプラントの選手やスタッフが指導する陸上クラブLUXE(リュクス)。「富山県の陸上競技の普及・強化と、実業団選手がクラブチームで指導するセカンドキャリアにもつなげたいです」と博美さん。実業団とクラブが合体した新しい形で、博美さん、敬美さんも直接指導にあたります。
参加した小学1年生の男の子のお母さんは「一流の人から教えて頂けるのはありがたい。基本が大切ですよね」と嬉しそうでした。リュクスの練習会は週2回、月に8回あり、月謝は3,500円(小学校低学年)。安過ぎない?と私が言うと、「いえいえ、走ることはどんなスポーツにもつながるので、地域の力になれれば…」と敬美さん。サッカーではJ1とJ2のチームはアカデミーチーム(育成組織)を持つことが義務付けられています。陸上競技でもこのような形が日本中で行われたらステキだなと思いました。
(共同通信/2020年9月28日配信)
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