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おしゃべり散歩道2020

江戸から令和巡る旅ラン

 ツクツクボウシが鳴き始めた8月中旬、作家の角田光代さんとご主人の丈洋(たけひろ)さん、私の夫の4人で夕景ジョギングを楽しみました。以前神宮外苑を一緒に走ったのはいつでしたっけ?と私が言うと「東京にオリンピックが決まり横断幕が掲げられていたから7年前ですよ」と丈洋さん。
 角田さんは春に源氏物語の現代語訳を終え、今新聞の連載小説に取りくんでいます。日頃から「走ることは楽しいとは言えない。私が走る理由は体力をつけたいってこともあります」と話している角田さん。書く力も最後は体力のようです。
 この日、私たちは芝浦ふ頭をスタートし、レインボーブリッジを渡り、お台場海浜公園へ。第三台場を1周して自由の女神を見て折り返し。「レインボーブリッジを走って渡れるなんて知りませんでした」と角田さん。東京湾をわたる涼しい風を受けながら嬉しそう。歩幅が狭めなのもマラソン向きで、那覇マラソンを4時間台で走るのも納得。
 第三台場で砲台跡などを見た後、案内板を読みながら小休止。江戸幕府が黒船来襲にそなえて1年3カ月で6基の台場を作ったことを知り、みんなで感心しきり。そして時代はジャンプ。お台場海浜公園は来年に延期になったオリ・パラのトライアスロンや、オープンウォータースイミングの会場になっています。その一部は工場中で立ち入り禁止に。来年の賑やかな風景を想像していると、「今、書いている連載もパラスポーツ入っています」と角田さん。
 自由の女神に到着すると、なぜここに自由の女神が?をみんなで推理。帰りは東京タワーなど都心の夜景を見ながら、江戸から令和を巡るような旅ランを楽しみました。

(共同通信/2020年8月17日配信)

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