心も弾むトランポリン
梅雨に入り、色とりどりの紫陽花が街を明るくしています。新型コロナウイルスへの対応は、東京は自粛から自衛に。でもまだ油断は出来ません。
活動量が落ちて運動不足の人が多いからでしょうか。最近、家でトランポリンをする人が増えているようです。「売り切れ寸前でやっと買えました」と、NHKで一緒にラジオ番組を担当する杉嶋亮作アナウンサー。家の中でもそんなにスペースを取らずに、子どもと一緒に出来ることが魅力のようです。私は経験したことがありませんが、トランポリンは競技としても、レジャーとしても楽しいスポーツの印象です。トップ選手の大会を観戦した時は、2階席の上まで跳んで演技する選手達にドキドキしました。また、取材でニュージーランドに行った時、庭に置いた丸いトランポリンで楽しそうに遊ぶ子ども達を目にして、幸せな気持ちに。体が弾むと心も弾んでくるのでしょう。
そんな話しを、この日ラジオでご一緒したトランポリン選手の上山容弘さん(北京、ロンドン五輪日本代表)にすると、「中世ヨーロッパのサーカス芸人の名前が発祥のようです」と、その始まりを教えてくれました。「一番の魅力は、高さ8mまで跳んでいる時に無になれることですかね」と。ビルの3階ほどの高さまで2秒ほどの滞空時間。それを10回連続で跳び、すべて異なる技を行います。「どの技を最初にするかなどの構成力が必要です」と上山さん。私も跳んでみたくなりました。
来年に延期になった東京オリンピック・パラリンピックは、様々な競技を知るいい機会になりそう。観て楽しみ、やって楽しみ、好きなスポーツでの運動習慣が出来ることに期待します。
(共同通信/2020年6月15日配信)
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