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おしゃべり散歩道2019

水球で地域を盛り上げる

 引退して7年経っても、厚い胸板と広い肩幅が競技の厳しさを物語っています。水球界で「皇帝」と呼ばれた青柳勧さん(39歳)が私のラジオ番組に出演してくれました。水球は日本ではオリンピック以外であまり目にすることのないスポーツ。「日本ではマイナースポーツだから、大学卒業と同時に競技を引退する人が多いんです。その状況を変えるためにクラブチームを作りました」と青柳さん。優しい語り口に包容力を感じます。
 青柳さんは、スペイン、イタリア、モンテネグロのプロ水球リーグで活躍し、帰国してから新潟県柏崎市に「ブルボンウォーターポロクラブ柏崎」を立ち上げました。今では柏崎市といえば水球というほど地域に根ざしていますが、「スポーツで街づくりを成功させるためには、3つの要素があると思うんです」と青柳さん。それは「歴史がある」「いきなり強いチームを作る」「施設や大会がある」と。例えば、高校総体で22回の全国優勝を誇る能代工業高校バスケットボール部が有名なので、秋田県能代市ではバスケで町おこしをしました。また、いきなり強いチームを作る例としては、青森県が全国から女子カーリングの選手を集めてチーム青森でトリノ、ソチの五輪に出場したのが代表的。そして2002年の日韓ワールドカップをきっかけに、新潟にビッグスワンスタジアムが出来たのをきっかけに、新潟アルビレックスがスタートを切ったのです。
 柏崎市は人口8万人ほど。大都市で立ち上げなかった理由は、「マイナースポーツは小さい町で皆に応援されながら発展したほうがいいから」と青柳さん。2020年で盛り上がった後の街づくりに、良いヒントを頂きました。

(共同通信/2019年11月1日配信)

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