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おしゃべり散歩道2019

日差しが体力を奪う

 「祝福のシャワーです」と、ゲストランナーの谷口浩美さん。10月27日に開催された水戸黄門漫遊マラソンは、スタート直前に雨が降り、谷口さんの一言にランナー達から拍手が起きました。その日、気温は20℃前後で雨は降ったり、止んだり。私もゲストランナーとして5kmを走った後は応援しましたが、フルを走るランナーの皆さんは走りづらいだろうなと思いました。
 ところが、ゴールしたランナーが口々に「走り易かった」と。自己ベストを更新した人が多かったのです。谷口さんは「雨が上がった後にカンカン照りにならなかったのが幸いした。日差しが一番体力を奪うからね」と。
 それから話題は自然に2020年の東京五輪のマラソン会場のことへ。札幌ドームが高台にあることや選手が公道に出る搬入口が幅4mほどしかないので、スタート、フィニッシュを大通り公園で、という意見も出てきました。谷口さんは、現役時代に夏の北海道マラソンで優勝。また1991年の東京世界陸上で金メダルを獲得しています。つまり、東京と札幌の両方の夏を全力で走っているのです。
 そんな谷口さん、「91年はかなり暑かったけど、覚悟を持って準備したからね。オリンピックや世界陸上は速い選手が勝つとは限らないんだよ。それもマラソンで、面白いところ」と。札幌は?と聞くと「札幌も暑かった。日差しの強さがこたえたね」と。今年の8月9日、男子マラソンの1年前に東京五輪のコースをメディアの仕事で朝6時から走ったそうです。「東京の朝は高いビルや街路樹が日陰を作るので、前半はそんなに暑さを感じなかった。やっぱり日差しなんだよね」と。両方を知る谷口さんの言葉には説得力がありました。

(共同通信/2019年10月28日配信)

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