強いワコールチーム
七夕の日に開催された函館マラソン・ハーフの部に、9月15日のMGC(マラソン・グランド・チャンピオンシップ)に出場する選手が集結。特に女子は12人中8人が走りました。前哨戦のようなレースでワコールの一山麻緒さん(22歳)と安藤友香さん(25歳)が絶好調。15kmまで2人で一緒に3位以下を大きく引き離し、一山さんが1時間8分49秒の好タイムで優勝。安藤さんは1時間9分台で2位に。
ゴールで迎えた永山忠幸さん(ワコール監督)は「ここに福士が加わればもっと面白かった」と笑顔。福士加代子さん(37歳)もMGCへの出場が決まっています。でも4月に痛めた大腿が完治しているものの、大事をとって走らなかったのです。6月には米国・ボルダーで3人一緒に合宿。高いレベルの練習を行う時は常に3人一緒で「毎日が競争です」と永山さん。互いに刺激し合いながら練習を継続してきました。
女子は、チームの中で強い者同士が一緒に練習することは稀。相手を気にし過ぎて疲れてしまうからです。でも「世界と戦うのに日本人同士で意識し合っていてはいけない」と永山さんは話します。そして3人の意識のレベルも高いのです。「年齢が違うのもいいですね」と永山さんが言えば、隣で一山さんが「食事中にいつも福士先輩が笑わせてくれるのです」と。今年移籍してきた安藤さんは「ライバルのおかげで強くなれます。感謝の気持ちを結果で残したい」と。9月はワコールがチーム戦で勝負する?そんな疑問をぶつけると「そんなことはありませんよ。当日は、それぞれが自分のやり方で勝ちにいくでしょう」と永山さん。あと2ヶ月後の天下分け目の戦いが、とても楽しみです。
(共同通信/2019年7月8日配信)
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