ゴールボールを体験
色とりどりのツツジに先導されながら、日本財団パラアリーナへ。4月25日、ゴールボール協会がメディア向けの体験会を開いてくれました。私はNHKラジオ「キキスギ?」のスタッフ3人と一緒に参加。会場には他にも30人ほどが。指導してくれたのは強化スタッフの増田徹さんです。
「まずは動きの基本をマスターしましょう」と増田さん。私たちはアイシェードと呼ばれる光が通らないスキーのゴーグルを着用し、何も見えない状態に。そしてゴールポストに背を付けてから、コートに引かれた1.5m、3m、6mの線にポジションを取る練習。線は細い紐の上からビニールテープが貼られ凹凸のあるラインになっているので、手を触れるとすぐに分かります。ただその線を探すのが大変。暗闇で歩くのは怖くて、へっぴり腰に。同行したアナウンサーの杉嶋亮作さん、トランペットは得意なのですがスポーツは苦手。ペンギン歩きになり、皆大笑いでした。
次にボールを投げたり受けたりする練習。ボールはバスケットボールほどの大きさで、中に鈴が2つ。弾まない上に1.25kgと思ったよりも重く、しかも固いのです。受け取る時は、床に横になり手足を伸ばしてボールを止めます。その姿はお昼寝しているアザラシのよう。お腹にボールが当たるとドスンと結構痛かったです。
最後に3人で実際の試合のようなフォーメーション練習。右側の人がボールを持つと、真ん中と左側の選手が床を手で叩いて、味方に自分の場所を伝えると同時に、相手に鈴の音や足音を分かりにくくします。2時間の体験により、ゴールボールの難しさや奥深さ、耳が敏感になることを実感でき、観戦が益々楽しみになりました。
(共同通信/2019年5月2日配信)
|