お正月は駅伝から
亥年がスタート。元日のニューイヤー駅伝で、力強くゴールテープに飛び込んだのは旭化成の大六野秀畝さんでした。旭化成の三連覇に、一緒に解説した宗茂さんも嬉しそう。「平成最初と最後はうちが勝ったね。もってるね」と満面の笑みでした。近年は5区から独走が多かったのに、今年は長崎が拠点のMHPSが最後まで食らいつき見ごたえのあるレース。九州が強いのは、過去に九州一周駅伝で盛り上がっていたことや、今年の大河ドラマ「いだてん」の主人公・金栗四三さんの故郷が熊本。そんな土壌もあるのかもしれません。
そして、2日、3日は箱根駅伝。先頭が何度も入れ替わるなか、青学の5連覇を阻んだのは東海大学。両角速監督は昨年11月の全日本大学駅伝でお会いした時と比べてずいぶん細くなっていました。聞けばこの1年で17kgダイエットしたそう。「選手ががんばっているのに自分もがんばらないわけにはいかない。月間500km走りました」と両角さん。お陰で胴上げが軽くなり、自ら選手に「5回上げて欲しい(普通は3回)」と頼んだそうです。ゼッケン番号が5番だったから?
箱根の翌日、私がパーソナリティを務めるNHKラジオの「キキスギ?」に瀬古利彦さんが来てくれました。両角さんが痩せた話しになると、「早稲田も2011年に優勝した時、渡辺康幸監督は10kg位体重落としたよ」と瀬古さん。成る程、これから勝敗を予測するのに、監督の体型を見ると面白いかもしれません。早稲田が13年ぶりにシードを落としたので、元気がないのではと心配しましたが「三男坊が東海大学陸上部でマネージャーやっていたからね。ヨカッタ!」と瀬古さんはすごく元気。2020年へ弾みがつきました。
(共同通信/2019年1月7日配信)
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