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おしゃべり散歩道2018

学校再開、スポーツ公園も

 東日本大震災後、全村避難を余儀なくされた福島県飯舘村。昨年、避難指示が解除され、およそ6000人の人口のうち、約800人が戻ってきました。菅野典雄村長は「1200人戻ってくることが目標です」と話します。というのもこの春、村立学校が新築され、このたびスポーツ公園も出来上がったからです。「陸上競技場のオープンニングに来てくれませんか?」と菅野村長にお声かけを頂き、8月中旬に伺いました。私は「飯舘村までい大使」をしているからです。までいとは、丁寧に生きる、ゆっくりと物事に向き合うなど、現代の私たちが忘れている心。それを飯舘村の人達は大切にしています。
 到着し、先ずスポーツ公園の広さにびっくり。内側は人工芝のサッカー場でもある陸上競技場。両翼100mの野球場、屋内テニスコートもあります。式典の後、私は集まった100人程の子どもたちと200m走り、ゴールの瞬間をテープカットに。「こんなに沢山の子どもを見たのは久しぶり」という村の方も喜んでくれました。
 野球場ではプロ野球OB選手も来場して野球教室を開催。元広島の小早川毅彦さんや元ヤクルトの内藤尚行さん、早稲田大学の女子ソフトボール部も参加して盛り上がりました。
 その後、村立学校を見にいくと、子ども園から小学校、中学校までコの字型に並んでいて、木の温かみが溢れる校舎。ここで15年間過ごす子ども達は幸せだなと感じました。前庭に設置された放射線モニタリングポストの数値は0.24μSV/時と低い数字。「村民が戻ることを期待しながら、新しい住民もお待ちしています」と、菅野さんはにっこり。までいな村が一歩一歩再生しているのが嬉しいです。

(共同通信/2018年8月20日配信)

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