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おしゃべり散歩道2018

士別ハーフで語らう

 道路沿いに咲くラベンダーが、選手達の体感温度を下げてくれたことでしょう。スポーツ合宿の里、北海道士別市で、7月22日に士別ハーフマラソンが開催されました。合宿中の選手の中には、疲れた体でどれだけ走れるか?をみるためのレースと位置付ける人もいました。そして今年はゲストに、スキージャンプの舩木和喜さん、カーリングの本橋麻里さん、鈴木夕湖さんがいらっしゃり、例年になく盛り上がりました。
 3人は2kmのファンランに参加。最前列に並ぶと、後ろから優勝を狙う子ども達の気合いを感じたようです。「怖いですね、押されそう」と本橋さんが言えば「俺たち瞬発力はあるんだから最初だけでもトップでいこうよ」と舩木さん。「若さでがんばります!」と鈴木さん。案の定、3人共にすごいスタートダッシュで沿道を沸かせました。その後は少しペースを緩めて走っていると「テレビで観るよりイケメンだね」という女性の声も聞こえてきました。
 私は5kmの部に出場し、楽しく走った後は一緒にお昼ご飯を。私が「舩木さんのジャンプのフォームは綺麗ですね」と話すと、「実は私、体が堅いんですよ」と舩木さん。「えー、それであのフォーム?」と本橋さん。「堅いけど鎧(筋肉)をつけると、かえってその硬さが動きのアクセントになるんです」と話しました。「私も体が堅いので、すっごい勇気をもらいました」と鈴木さん。43歳の舩木さんは、クラブで子ども達を指導しながら、次の北京オリンピックを目指しています。夏はその練習の一貫として士別市でサマーキャンプを行い、毎日5kmのジョギングも欠かしません。女子3人は、挑戦する舩木さんからエネルギーを頂きました。

(共同通信/2018年7月23日配信)

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