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おしゃべり散歩道2018

体験活動の重要性

 タンポポが春風とたわむれる道を歩いて、東京・代々木の国立オリンピック記念青少年総合センターへ。この日、「体験の風をおこそう」運動の会議に参加しました。主催する国立青少年教育振興機構では、これまで「早寝早起き朝ごはん」国民運動や絵本専門士の養成などを行っています。
 この「体験の風を起こそう」運動も今年で10年目。席は五十音順で、私の隣は松本零士さんでした。会議室の大きなガラス窓の外には桜の木々が並んでいます。「こうゆう景色を眺めながらの会議はいいですな」と松本さんは満足気。会議スタートまで10分。その間に「僕らは子どもの頃、木に登って鬼ごっこしましたよ」などと、松本さんの幼少期の話しを伺うことが出来ました。松本さんは今も、木のどの辺に乗ったら落っこちないか分かるそうです。
 そして会議の中では委員の皆さんから、子どもの頃に体験活動を行った人は、良い生活習慣が身についって自己肯定感の能力が高くなること。また創造性やコミュニケーション能力、課題解決能力が高まるという意見が出されました。確かに、私も子どもの頃に友達と小川でザリガニを取ったり、みかん山で遊んだり。その体験を思い出すと心がほっこり。エネルギーが湧いてきて、体験が自分の基礎となっていると感じます。
 会議が終わり、松本さんにお歳を伺うと、80歳と聞いてびっくり。20歳くらい若くみえるのです。「僕は週一回、柔道、剣道、射撃をしています」と。「手塚治さんが60歳で亡くなりショックでね。やはりスポーツしないといけませんよ」と話すのでした。松本さんは、体で紡いだ経験が作品や言葉となり、人々を明るくしロマンを与えているのだと感じました。

(共同通信/2018年3月5日配信)

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