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おしゃべり散歩道2018

親子でつかんだ優勝

 1月28日に開催された大阪国際女子マラソン、通天閣が拍手を贈っているような表情をしていました。優勝した松田瑞生さんは、正に大阪のシンボル通天閣のような人です。スタートゴール地点であるヤンマースタジアム長居にも近い、大阪市住吉区生まれ。心も体も強く、明るく面白くてオンリーワンのキャラクターです。
 初マラソンということもあり、レース前には「最後の最後まで集団の前には出ない」と話していました。ラスト勝負で重要なスピードという武器があるからです。
 しかし31km過ぎから一人旅に。それでも速いペースを刻みながら2時間22分44秒でゴール。レース後に「1人で走って不安はなかった?」と話すと、「全然ですよ。大阪の応援がすごくて嬉しくて、ルンルンでしたよ、アッハッハ」と松田さん。指導する林清司監督も「パワーがあり過ぎて、付いていけない時があるよ」と話すのでした。そして、その瑞生さんより更にパワフルなのがお母さんの松田明美さんです。私にも「ホンマひと文字違いやね。明美は明るぅなきゃあかんで、アッハッハッハ」と活を入れてくれるのです。
 今回の勝利に明美さんの力は欠かせませんでした。寒さが苦手で冷え性の瑞生さんを心配して、レース前の2日間、ホテルにお灸を施しに。明美さんは鍼灸の治療院を開いているのです。また後半に肩を揺らして走る瑞生さんの肩が凝っていたので、肩が動き易いように体を整えました。
 その甲斐あって、レース後半。瑞生さんはワッショイ、ワッショイとお祭りのように肩でリズムを取りながらスピードアップ。道頓堀のあの看板のようなポーズでゴールしました。親子揃って豪快なスターの登場に、大阪は湧きました。

(共同通信/2018年1月29日配信)

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