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おしゃべり散歩道2018

明るさも強さの要因

 明治日本の産業革命遺産が見守る北九州市。1月21日、選抜女子駅伝北九州大会が開催されました。実業団、大学、高校のトップクラスが共に競うこの大会で優勝したのは、大阪薫英女学院高校。全国高校駅伝でも活躍した高松智美ムセンビさんや村尾綾香さんが、実業団の選手を追い抜く素晴らしい走りを見せたのです。
 レース前に安田功監督は「全国高校駅伝で悔しい思い(3位)をしたので、ここで優勝して三年生を笑顔で送りたいと皆が思っていますよ」と話していました。そんな気持ちが力になったのでしょう。さらには、安田さんの長男の尚憲さんが、今年度のドラフト1位指名で千葉ロッテマリーンズに入った明るいニュースも選手達の励みになっているはず。尚憲さん、小学生の頃は万博アスリートクラブで高松さんと一緒に練習したこともあるそうです。「あの頃は私の方が速かったけど、今は勇気を貰っています」と高松さんは笑顔で話しました。チームの雰囲気がとても明るく、家族的です。
 そして私が安田さんの指導に魅力を感じるのは、卒業後の選手達の活躍です。ダイハツの松田瑞生さんや大森菜月さん、天満屋の前田穂南さんなど、実業団に入って頭角を現す選手が多いのです。「高校は3年間しかありません。そこで走る楽しさを知って、卒業してから世界に羽ばたいて欲しい」と安田さんは話します。学校に寮はなく、選手達は皆、自宅などから通っているので朝練習は50分間、午後の本練習は2時間弱と、短い時間の中で集中して行うそうです。「だから皆、物足りなくて自分でプラスアルファ行うのでしょうね」と安田さん。大阪薫英の選手の明るさ、強さの理由が分かったような気がします。

(共同通信/2018年1月22日配信)

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