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おしゃべり散歩道2017

母校の後輩に思いを

 阿武隈川の文知摺橋(もちずりばし)付近に飛来する白鳥が今年は見られず、少し到着が遅れているのかもしれません。でも、11月12日に開催された東日本女子駅伝では、私の故郷千葉県チームが白鳥のように羽ばたきました。9区間中5区間で区間賞。2位の長野に44秒差をつけて優勝したのです。しかも、千葉の出場選手9人中5人が母校、成田高校の生徒と卒業生。解説はえこひいきをしてはいけないと思いつつも、箱根駅伝などで早稲田大学びいきの瀬古利彦さんの気持ちが分かりました。自分が青春を燃やしたあのグラウンドで、成田公園のクロカンコースで日々練習しているんだ、髪型も変わっていないな、なんて思いながら胸が熱くなってしまいました。
 また放送のためテレビ局に提出された選手のアンケート用紙の欄に、目標とする選手、尊敬する人の欄があり、全体的には鈴木亜由子さん、高橋尚子さんの名前が。でも、千葉県チームだけはみんな私の名前を書いているではありませんか。先生に勧められたのかもと思いながらも、嬉しかったです。
 社会人、大学生がひしめく5区で区間賞の素晴らしい走りをした風間歩佳さん(成田高1年)は、目力の強い凛々しい選手。昨年はジュニアオリンピック3000mで優勝し、今年は1年生ながらインターハイに出場しました。学校の成績もトップクラスで特に好きな教科は「国語現代文です」と。大会前日の練習の時、信夫ヶ丘陸上競技場に入る時に一礼し、練習後にも一礼しました。好きな言葉は?と聞くと、「人よりひと汗多く」と真っ直ぐな瞳で。将来オリンピックに行って欲しい。これからこんな後輩達を母親のような気持ちで見守られるのが嬉しいです。

(共同通信/2017年11月13日配信)

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