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おしゃべり散歩道2017

盛り上がった女子1万m

 大阪、長居陸上競技場は人、人、人の大賑わい。6月23日から3日間にわたり開催された日本陸上競技選手権大会の目玉は男子100mでした。初日、9秒台の期待が高まる予選、準決勝を大勢の観客が見守る中、女子1万mも大盛り上がり。優勝候補は、リオデジャネイロ五輪代表で秀才ランナーの鈴木亜由子さん(日本郵政グループ)。でも鈴木さんの7600mからのスパートにピタリと付き、ラスト60mで抜き去り優勝したのは、松田瑞生さん(22歳・ダイハツ)でした。迫力のある走りとドヤ顔のガッツポーズの可愛らしさに、観客は湧いたのです。
 松田さんのユニフォームはセパレートなので、細かく割れた腹筋が目立ちます。ゴール後「シックスパックね」と私が言うと、「いえ、エイトパックですよ」と松田さん。毎日1000回、色々な種類の腹筋を行い「おっ、今日は腹筋がズレている」と、腹筋の声も聞こえるそうです。今晩は何が食べたい?と聞くと「紫いも〜」と踊るようなポーズを。お芋が大好きな天真爛漫な選手なのです。
 ダイハツの林清司監督に伺うと、米国・アルバカーキでの合宿中に、今回は優勝できるかもしれないという実感があったそうです。「ペース走でもインターバルでも最後の1周は70秒を切っていたからね。自分でスパートの練習をしていた」と。また標高1800mの高地でかなり追い込んだこともあり、体が栄養を欲して「1日4食食べていた」と林さんは話します。よく食べ、よく走り、腹筋もすごい松田さん。個性が際立つ新星誕生です。そして鈴木さんも、今回の悔しさが8月のロンドン世界陸上競技選手権に向けて、大きなバネになるでしょう。女子長距離界が面白くなってきました。

(共同通信/2017年6月26日配信)

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