エネルギッシュな初夏の一日
5月の風がゴールデンウィーク最終日を励ますように吹いた日、東京都体育館で開催された「第70回都民体育大会、第18回東京都障害者スポーツ大会合同開会式」に出席。私は東京都のスポーツ振興審議会の委員をしていることから他の委員と共に招かれたのです。東京の各区市町代表の皆さんによる入場行進があった後、東京都体育協会会長の山本博さん(アーチェリー五輪メダリスト)が元気に開会宣言を。そして2020年の東京オリンピック・パラリンピックの市松模様のスカーフを巻いた小池百合子都知事がご挨拶。小池さんは「スポーツという接着剤で障がい者と健常者が力を合わせていく社会をめざしましょう。都民一人一人がスポーツを楽しむ社会づくりがレガシーになればいいですね」と。その親しみ易い話し方に、観客席とも一体感がとれる空気でした。
ゲスト司会は立石諒さん(ロンドン五輪200m平泳ぎ銅メダリスト)で、大変な盛り上げ上手。ゲストの豊田まみ子さん(パラバドミントン選手)と会場の皆さんとの対戦が始まると、明るく場内実況をし、小池さんも豊田さんに挑戦することに。選手団や観客が注目するなか、ラリーが長く続き大きな拍手が起こりました。そして最後は「スターの登場です!」と、錦野旦さんが登場。真っ赤なスーツで「空に太陽がある限り」を熱唱しましたが、スタイルのよさ、脚のステップの速さなど、70歳を過ぎているとは思えません。色々なことに挑戦してきた錦野さんですが、「3年前に奥さんからマスターズ水泳に出て金メダルをとりなさいと言われて出場しました。でもスタートしたら沈みました」と。会場は笑いの渦に。エネルギッシュな初夏の日でした。
(共同通信/2017年5月8日配信)
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