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おしゃべり散歩道2016

チーム一体化の勝利

 「最初に貯金をしたのがヨカッタ。貯金は大切だよと教えてくれました」と、閉会式でユーモアたっぷりのご挨拶をしたのは日本実業団陸上競技連合の西川晃一郎会長。11月27日、曇り空に銀杏の紅葉が明るいなか開催された第36回全日本実業団女子駅伝(クイーンズ駅伝)はJP日本郵政グループが初優勝しました。創部3年目にしての快挙に「無欲の勝利です」と高橋昌彦監督。ルーキー3人を含む平均年齢20.8歳の若いチームで「8位以内に入れれば上出来ですよ」とレース前は話していたのです。エースの鈴木亜由子さんの足の故障がまだ完治していないため、つなぎの2区を走るなどが理由でした。
 一区で中川京香さんが4位と良い流れを作り、2区では鈴木さんが1つ順位を上げ健闘。3区の関根花観さんはリオデジャネイロ五輪代表のプライドを感じる走りを。特に良かったのが5区の鍋島莉奈さん。区間賞の走りで2人を抜き先頭に立ち、この大会のMVPにも輝きました。
 10月の予選会(プリンセス駅伝)で8位に終わった日の夜、2時間のミーテングを。故障組と合宿組が東京と徳之島に別れて練習していたこともあり、コミュニケーション不足になっていたようです。練習で大きな声を出しあったり、LINEで連絡をとり合ったりして改めてチームの一体化を図りました。また「鈴木が故障中にも体重を増やさず、黙々と補強トレーニングに励む姿を後輩達が見てきたことがよかった」と高橋さん。そして鈴木さんは試合直前の2000m走で、見事で6人のメンバーに入ったのです。高橋さんの穏やかで謙虚なお人柄とリーダーの背中でチームがひとつになり、快挙を成し遂げたのだと思います。

(共同通信/2016年11月28日配信)

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