リオに向かう伊藤舞さん
リオデジャネイロ五輪の女子マラソンを3週間後に控えた7月24日、日本代表の伊藤舞さん(大塚製薬)が士別ハーフマラソン(北海道・士別市)に挑戦。気温が30度近くまで上がる中、1時間13分31秒で優勝。他の実業団選手を置き去りにする独走でした。
レースを一緒に見ていた中国電力の坂口泰監督は、これまで数々の日本代表マラソン選手を育ててきた方ですが「(五輪までの)レールにしっかりハマっている。良い仕上がりで楽しみだ」と。そのことを伊藤さんの監督の河野匡さんにお伝えすると「嬉しいですね。僕も順調なことを確認できてホッとしています。五輪のスタートラインに立つまで、2時間22分30秒で走る力は付けられると思いますよ」と真剣な眼差しで話してくれました。五輪はどの選手も「勝負」に徹して記録は目指しませんが、河野さんはそのタイムで走る力がないとメダル争いが出来ないと思っているのです。
合宿は北海道の千歳、札幌、士別を中心に行ってきました。これまでやったことのない50km走や、6km×4本のインターバルトレーニングも加えています。「私の強みはケガなく練習が積めていること。本番では力を出し切ります」と伊藤さん。好調さが目の輝きや体の艶に表れています。そして伊藤さんの強みは、内臓が強いのでよく食べられることでしょう。食事で何が好き?と聞くと「お肉です!北海道はジンギスカンも焼肉も美味しいので最高です」と爽やかな表情で答えてくれました。これから米国ニュージャージー州プリンストンで調整をして、そのままリオへ。「リオでお会いする時には、更にキレのある走りをお見せできたらと思います」と伊藤さん。とても楽しみ。
(共同通信/2016年7月25日配信)
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