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おしゃべり散歩道2016

リオでの奮戦を期待

 立ちのぼる湯煙が象徴的な別府大分毎日マラソンが2月7日に開催されました。今年は視覚障がい者のリオパラリンピック最終選考の舞台でもありましたが、大分はそれに相応しい場所。
 1960年、国立別府病院整形外科科長だった中村裕さんが、英国のストーク・マンデビル病院国立脊椎損傷者センターに留学。グッドマン博士に師事し、治療・リハビリにスポーツを取り入れることを学びました。そして帰国後、日本で初めて障がい者スポーツ大会を開催。東京パラリンピックの選手団長も務められ、1980年からは大分国際車いすマラソンを実施。別府、大分は障がい者スポーツ発祥の地なのです。
 この日、私はテレビのゲスト解説を。先ず前日の記者会見で、視覚障がい者の皆さんのコメントの上手さに感動しました。どの質問に対しても丁寧にユーモアを交えて答えられたのです。注目は女子の道下美里さん。昨年の世界選手権で銅メダルを獲得し、リオパラリンピック代表候補の1番目の席を得ています。144cm、36kgの道下さんは「世界記録を目指して走ります!」と、いつもの笑顔。目標タイムを自己ベスト(2時間59分21秒)より4分ほど速い2時間55分に設定。ロシア人選手の持つ2時間58分23秒の世界記録に挑みました。
 本番は予定通り、30kmまでは世界記録を上回るペース。何度かガイドランナーとつなぐロープを離し、大きく両腕を振りスピードアップを。ところが終盤ペースダウンし、3時間3分42秒でゴール。2位に大差をつけての優勝でしたが、道下さんは「悔しーっ」を連発。このチャレンジ精神がリオで実を結ぶに違いありません。中村裕さんも天国から応援しているでしょう。

(共同通信/2016年2月8日配信)

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